新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生を受け、厚生労働省より予定する対応について随時情報が開示されています。
この記事を書いた時点(2020/4/18)において、「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策 ー第2弾ー」の文書とともに、以下のポイント集が掲載されております。
この中でシズクは、主な医療面での取り組みがまとめられた感染拡大防止策と医療提供体制の整備に着目しました。
以下リンクの文書を読み解き、COVID-19から私たちの健康を守るべくどのような施策が為されるのか確認しておこうと思います。
新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策 ー第2弾ーhttps://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000612096.pdf (文書)
そもそもどの程度の額の財政措置が取られるのか??
文書によると、本緊急対応策の財政措置は全体で4,308 億円です。
うち感染拡大防止策と医療提供体制の整備には486 億円が投じられるとのこと。
内訳は以下の通りです。
・保育所や介護施設等における感染拡大防止策:107 億円
引用元:新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策 ー第2弾ー
・需給両面からの総合的なマスク対策:186 億円
・PCR検査体制の強化:10 億円
・医療提供体制の整備:133 億円
・治療薬等の開発加速:28 億円
マスクによる感染防止対策は重要ですが、個々の対応へ任せるのには限界があると思います。
もう少し場所に対しての支援を大きくしても良い気がするね。
なお高額なのはやはりお金のかかりそうな、学校の臨時休業(2,463億円)や事業活動・雇用(1,192億円)への対応です。
それではここから各論に移ります。
感染拡大を防ぐための取り組み
◆感染拡大防止策
主にクラスターとなりうる集団への対策が提言されています。”クラスター対策の専門家を地方公共団体へ派遣”とありますね。
折角の機会なので、専門家と直接お話しできる場があれば良いなぁとシズクは感じます。
多数の人々が集まるイベントの制限はすでに報じられているとおりですね。
介護施設や保育所、また公共交通機関への物資(消毒液など)の供給も触れられています。
アベノマスクよりも大々的に報じて良いのでは?とシズクたちの間では話していました。
◆需給両面からの総合的なマスク対策
言わずもがな、連日話題に上がっている案ですね。
“マスク不足によって医療現場に支障が生じないよう万全を期す”ことは重要です。
一方で「マスクは予防というより拡散防止策である」ことを把握しつつ、一人ひとりが積極的に貢献する心構えが大事だと思います。
検査や医療提供体制および研究面での取り組み
◆PCR検査体制の強化
国内全体の検査体制については、文書の時点(2020/3/20)で1日最大6,200件を超えているとのことで、さらに今後は1日最大7,000件を目指すようです。
ただメディアでは検査の拒否が課題として取り上げられています。
地域間で処理能力の差があったり、実働可能数とのギャップがあるのでしょうかね。
現場にあたる医療従事者の方々はすでに大変なタスクを抱えられていると思います。
国からも状況を見てリソース配分してくれたらいいなぁ。
◆医療提供体制の整備と治療薬などの開発加速
病床の拡充や人工呼吸器の追加が具体策として記載されています。ホテル業者や製造メーカーとの協力が話題になっていますね。
経緯はいろいろとあるのでしょうが、さまざまな業種が協力しあい難局を乗り越えようとしているのは単純に嬉しいですね。
情報発信についての取り組み
「新型コロナウイルス感染症の発生状況や感染予防の方法などを政府から発信していくとのことです。
最近だとTwitterでも、三密への対応を示したパンフレット画像が共有されたりしているので、ちょくちょくチェックしてみてくださいね。
傷病手当金についてもチェックしておこう
“傷病手当金の円滑な支給〜”という記載があり、気になる方もいらっしゃると思います。
全国健康保険協会(協会けんぽ)や健康保険組合の制度である傷病手当金について、COVID-19に関する案件の取り扱いが整備されつつあります。
注目すべき点として、COVID-19への対応として仕事できない場合、適切な診断履歴があれば新型コロナウイルス陽性かどうかに関わらず支給対象となるケースもあるようです。
以下の記事(外部ブログ)で詳しくまとめておられますので、興味のある方はぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
さいごに
専門家の派遣など、意外とマスメディアでは表立って報じられていないような施策もありましたね。
現実的な問題として支出可能な財源には限りがあります。
いま提示されている物資・現金の供給後においてまず持続できるのは、医学的観点からのCOVID-19対策についての情報共有の拡充ではないでしょうか。
SNSでもCOVID-19に対する科学的根拠の乏しい話が飛び交っているようです。
この病気に対する研究はまだまだ探索段階だと思いますが、できるかぎり継続的に、公的機関から学術的知見の整理と共有を進めていただければと思います。
病気への正しい理解を深めることで、無用な不安を失くし適切な対処ができるようになり、社会全体の健康の回復へ繋がるはずですね。
今後もCOVID-19について気になる情報があればお伝えしていきます。それではまた!
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