先日Twitterをディグディグしていると、こんな記事を見つけました。
人工網膜の技術革新により、これまで努力してきた人工眼球の実用可能性が飛躍的に高まりつつあるとのこと。
近年において人工眼球の技術が発達してきた
昔から人工眼球の研究は続けられているようで、軽く調べただけで以下のように臨床での試験実績があります(2010年)。
今回発表された技術では、1㎠あたり約4億6000万個のセンサーを内蔵可能です。ヒトにおける錐体細胞および桿体細胞の数が1000万個程度であることを考慮すると、そのポテンシャルの凄まじさを感じます。視野も画像センサーに一般的な70°から100°まで拡がっています(ヒト視野は約150°)。
現在はセンサーつまり「網膜」に対し、「神経」となるチューブ側のイノベーションが追いついていないのが課題のようです。
今あるチューブが太過ぎて全てのセンサーに接続できないようです。。
さらなる技術面での詳細については以下に日本語でまとめられております。ぜひご覧ください。
この記事を見てひとり興奮してしまったシズク。
感覚機能の障害を持つ方々にとっての希望になればいいなぁと考えていたのですが、少し考えるとさらに様々な場面へ活用できる気がしてきました。
そこでちょっと備忘録として、「こんなことに活用されたらトキめくなぁ!」というアイデアを書きまとめてみました。
こんなアイデアがいいな①:オンラインチャットをよりリアルな体験にする
今流行りなので当ブログでも度々登場している「Zoom」「LINE」などの遠隔チャットツール。
スマホやPC内蔵のカメラを通して気軽に使えるのも魅力ですが、逆に超リアルにコミュニケーションしている感覚を味わえることにも需要があるのではないでしょうか。
例えば遠隔地点からの心理カウンセリングなどでは、患者さんのわずかな顔色をカウンセラーから伺うことができ、また患者さんも目の前にいる感覚で話すことができそうです。
こんなアイデアがいいな②:ロボットの遠隔操作を助ける
遠隔地からのロボットオペレーションは、その有用性に大きな注目が集まっています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/000495289.pdfリンクさせていただいた厚労省の資料によると、国内でもすでに300台以上の外科手術ロボットが実装されており、今後も普及に向けた活動を進めるとのこと。
手術という人命に関わる作業において、操作側のインターフェイスと同じくらい、視認デバイスの高性能化が重要だと考えられることから、実際の目に近いこの人工眼球の価値は大きいと感じます。
もし医療分野で発展していけば、ゆくゆくはいろんな技術職のロボット操作にも適用されていきそうだね!
こんなアイデアがいいな③:画像解析分野でのディープラーニングのポテンシャルを引き出す
ディープラーニング技術を用いた物体判別などの画像解析技術は、もはや実生活へかなり入り込んできています。
・工場での不良品検出
・道路保全への活用
・胃カメラでのガン発見の補助
・防犯カメラにおける異常検出
・手書き書類のデータ化
・ペッパーくん
etc…
え、単語は聞くけどこんなに活用されてたんだ。
これ自体、技術革新ってカンジね。
シズクも写真の解析ではお世話になりましたが、動画での対象物の追跡などにはまだ課題があると思います。
今回の人工眼球のように、カメラとして高性能な機器が開発されれば、それだけディープラーニングの発展および活用の幅も大きくなると予測されます。
さいごに
おそらく視覚以外の技術開発についても、同様に私たちが考える以上の分野へ応用されていくことになるでしょう。
SF映画みたいに、ヒトを超えた能力を持つものって、いつかヒトを攻撃するんじゃないかって怖さはあるよね。
この素晴らしい技術について、適切に使うことをしっかり守って、僕らがより良い暮らしをする手助けをしてもらえれば嬉しいですね!
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