「人々が幸せになる手助けをする」というのをライフワークにしたくて、どうやったら良いかあれこれ考えています。本当は考えるより行動すべきなのでしょうが、仕事に向けた勉強の方にどうも時間がとられている申し訳ない状況です。。(そちらも好きなことなのですが)
そんな中、ふと以下のような心境に至りました。
疲れている人の心を落ち着けて、自分が本当にやりたいと思えることに集中させてくれるものが何かと考えていくうちに、ふと「癒し」にそのような効果があるのではないかというところに落ち着きました。
そこで、「そもそも癒しってなんだ?」「他にも同じようなことを考えている方はいるのか?」「癒しにはどんなものがあるのか?」といった基本的なことについて、まずは記録ていどに書き記しておこうと思いました。
そもそも癒しってなんだ?
「癒し」という単語は最近特によく聞きますが(シズクが求めているからなのでしょうか。。笑)、その意味についてまずは把握しておこうと調べてみました。
どうも「癒し」とは1980年代中頃より流行してきた言葉のようで、1998年刊行の広辞苑第5版には収録されていませんでした。そこには「癒す」という単語の項があり、意味は「病気や傷をなおす。飢えや心の悩みなどを解消する」と記載されています。
その10年後に刊行された広辞苑第6版では、「癒し系」という単語が収載されました。その意味として、「心を和ませるような雰囲気や効果を持つ一連のもの」と記されています。
癒し系って言葉は、子どものころ流行った気がするね。
実際に、21世紀に入った頃から「癒し系ブーム」の流れが台頭してきたように感じます。例えばこちらの論文では、市場における「癒し」という単語の周知とビジネス的な価値創造について、社会学的な、興味深い考察がなされています。
その詳細な説明は上記の論文にお任せするとして、人々が市場経済に則った手段により、様々な形での癒しを求めるようになってきた現状が窺えます。
癒し工学における、「癒し」が心に与える影響についての指摘
それでははじめに話したように、「自分が本当にやりたいと思えることに集中させてくれる効果を「癒し」が持っている」という指摘はこれまで為されているのでしょうか。
勉強しているうちに、このような面白い本に出会いました。
「癒しは自分を取り戻す刺激です。」という言葉に、シズクは強いシンパシーを感じました(勝手なことで著者の北岡哲子さんには申し訳ありません)。
そこで、この本質は何かと考えた結果、「共に在る」「受容される」「自分の居場所を取り戻す(自分を取り戻す)」という3つの要素が癒しの本質ではないかという考えにいたりました。
引用元:「癒し」は科学で手に入る(北岡哲子、幻冬舎ルネッサンス新書)
シズクがイメージしていたのは特に3つ目の概念ですね。他にある2つの概念も、自分を取り戻すうえで大きな手助けとなる要素なのではないかと思います。
著者はこれを「癒し」の根本としたうえで、癒しの要素を取り入れたモノづくりへと発展できるよう、「癒し工学」という学問を新たに提唱され、認知機能評価キットをはじめ具体的な成果に落とし込まれようとしています。また、癒しを得るためのマインドセットやライフハックも提案されており、大変参考になりました。
他方でここから盛り上げていくという状況であることから、既存の精神医学で定義づけられた高次脳機能との対応や、製品・サービスへのアウトプットなど、まだまだ研究のしがいがたくさんあるように感じます。
この世にはどのような「癒し」があるのか?
さて、癒しの概念について少し理解したところで、実際に癒しを与えてくれるものとして何があるか考えてみようと思います。
ご紹介した文献にもまとめが載ってありますが、独自性も重要だと思うので、ここでは敢えてシズクの感性で挙げてみようと思います(一部文献と重複していますがご容赦ください)。
・音楽
仕事で疲れたあと、好きな音楽をイヤフォンで再生するとリラックスできるといった経験は、本当にありふれたことで共感いただける方も多いでしょう。
音楽って、カッコいいとか自分のセンスを表現する意味合いもありますが、非日常の世界へ連れていってくれる力を持っていると思います。この力こそ、普段の喧騒から離れ自分を取り戻すという癒しの要素につながっているのではないかとシズクは感じています。
これとは別に、最近では入眠時や集中時に使用する目的で、アルファ波やベータ波といった特定の脳波を引き起こしやすくなる音楽がたくさん提供されていますね。
また今回癒しにつながる音楽を探していく中で、「ホロスミュージック」という、リラックスにつながる1/fゆらぎやソルフェジオ周波数が盛り込まれた音楽を提供するレーベルを発見しました。
本ブログでは「音楽」カテゴリを作っているので、シズクの好きな音楽とともに、このような癒しにつながる作品をご紹介していきたいなと思います。
・旅行(温泉など)
非日常を作るという意味で、旅行することも良い癒しになりますね。実際シズクも旅行が好きなほうで、一眼レフと一緒に遠出したりします。
何をするか計画を立てるところから、自分が何を好きかを思い出しているように感じてウキウキしますよね。
う〜ん、私はそこまでしっかりプラン考えないかも。
とりあえずオフを楽しむのがいいのよね!
確かに、のんびりできる温泉とか食事とか絶景といった、新鮮なものに出会えるだけで一生の宝物になりますよね。
ただ癒し工学的な視点から見ると、例えば食べものについては「共に在る」「受容される」「自分の居場所を取り戻す」のいずれにも当てはまらないということで、癒しとしては取り扱わないようです。
癒し工学からすると、一人での旅先で地元の方と仲良くなったり、友人と旅行しワイワイ思い出作りするような体験が当てはまるのかもしれません。
もちろんその辺りは学問としての定義であり、個々人が癒しを感じるかどうかとは別問題ですね。シズクはあまり気にせず気になったものを集めてみようと思います!
・癒しグッズ
今となっては、日常で当たり前のように目にするようになった癒しグッズ。
ウェブ上で検索するだけでもたくさんヒットし、分析しがいがありそうですね。
中には「宇宙パワー」とか「スピリチュアル」といった単語とセットになったものもあります。
ぶっちゃけシズク的には、その方が癒される、心の拠り所となるものであればなんでも良いというスタンスです。そのうえでシズク自身は、科学的根拠があるものや、シンプルに私のセンスにあったものの方が癒しを感じるので、そういったものをぼちぼち探していきたいです。
さいごに
癒しという漠然としたワードですが、今回のまとめで少しその意味するところを捉えやすくなったように思います。
癒しについての研究をチェックしていくとともに、癒されるコンテンツを集めていくことで誰かのお役に立てるのではないか?という気もします。
自分自身も楽しみつつ、みなさんと癒しの情報を共有できれば嬉しいです!!
コメント