マスター、この人の曲いいね!なんかうまく言えないけど、昔遊んでたゲームを思い出して。僕は好きだなぁ。
それはよかった!最近ジュークボックスに入れたんですよ。ジャズ系の音楽を創ってきた印象でしたが、今回は一歩抜け出た世界観のアルバムですね。
Flying Lotusに見出された技巧系ベーシスト
Thundercat(本名Stephen Bruner)。Suicidal Tendenciesでベーシストとして活躍していた彼のソロ・フルアルバム「The Golden Age of Apocalypse」は、カリフォルニアのEDM系大物プロデューサーFlying Lotusのレーベル「Brainfeeder」より2011年にリリースされました。
唯一無二の才能を発掘したいフライローにとって、彼のうねる超速ベースはドンピシャだったようです。以降も彼らの化学反応は続き、お互いのアルバムで頻繁に出演しています。
ベーステクもさることながら、Thundercatはその甘い美声もステキですね。
前作「Drunk」でもメインボーカルとしての力を惜しみなく発揮しており、John Coltrane譲りのジャジーでメローなトラックとよくマッチしていました。
「ジャパン・クール」好きから生まれた新たな可能性
もちろん本作「It Is What It Is」でも、この流れを踏襲しており、耳障りの良いサウンドで全体が構成されています。
ただ一聴して感じたのが、どこか馴染み深い近未来的な浮遊感がプラスされたこと。
少し考えてシズクは、レイストームのようなシューティングゲームのBGMを思い出しました。
本当のところは彼ら本人に聞かないとわかりませんが、Thundercatもフライローもアニメ・ゲーム文化と強い親和性があり、以下のように音楽製作で「クール・ジャパン」を意識した旨の発言は頻繁に見受けられます。
シズクが「It Is What It Is」で特別さを感じたのは、フライローの作品に溢れる電子音でなく、生音主体でこの近未来的な高揚感を十分に表現していることです。
その意味で前作より「こういう姿にしたい」という強い意志が加わっており、「単なる技巧系ベーシスト」から完全に抜け出した先進的なカッコよさを受ける一作です。
NHKに出演!邦楽アーティストとのコラボに期待
余談ですがThundercatは2020年に来日しており、なんとNHKの音楽番組に出演しております。(しかも度々。)
番組において彼は休日課長(ゲスの極み乙女。)や中村佳穂、吉田一郎不可触世界と共演。
シズクとしては、今後Thundercatが日本のミュージシャンと協同し、「クール・ジャパン」をよりクールに再構築した作品を生み出してくれることを切望しています!
「ゲスの極み乙女。」もいいけど、僕は最近よく聴いている「King Gnu」とか、昔から好きだった「UNCHAIN」とコラボして欲しいな!
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